2017年08月31日

第19話「ノーマーク介護マーク」

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ケアマネさんとの交渉も無事に進行し、めでたく介護サービスの契約手続きが終了した。
今後の具体的な流れの説明を受けた後、雑談モードになったときに、例のナニをテーブルの上に出したのだった。
それは、市役所の高齢者福祉課介護保険係で交付してもらった介護マーク
これから本格的に始まる介護生活で、ボクのやる気マンマンぶりを誇示してみたのだ。
どうだ!とばかりに、ふんぞりかえって鼻息を荒くするボク。
それに対して、ジッと黙り込んで介護マークを見つめるケアマネさん。
「それ何ですか?」と一言。
「えっ?」と、今度はボクが驚いた。
地元の介護業界人がこれを知らないなんて!
そういえば、介護マークを出してくれた市役所の窓口のスタッフも「ホントにコレを使う人がいるなんて…」みたいな、変な雰囲気だった。
もしかして、この介護マークは、一般には浸透していないのだろうか。
介護マークを見つめるケアマネさんは「これ私たちも欲しいわ〜」などと感想を述べている。
せっかくはりきって、どんなもんだいモードだったのに、萎えてしまうボクでした。
でも、せっかく入手したものだから、今回の介護ツアー中は首からぶら下げて活動することにしよう。
これをみた人々の反応がどんなものになるのか、こわいような、楽しいような、果たしてどうなるものやら。
(第20話に続く)
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2017年08月30日

第18話「ケアマネと打ち合わせ」

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今回の第二次遠距離介護ツアーのハイライトは、介護サービス利用に関しての、ケアマネジャー(略称ケアマネ)との打ち合わせである。
まずは初対面の挨拶をして、いただいた名刺を見ると、介護支援専門員と記してある。たぶんケアマネさんの正式名称なんだろう。それとも今回利用する事業所独特のものなのか、まぁそんなことはどっちでもいいので具体的な交渉に入る。
本来なら、実際に事業所に行って雰囲気を感じたりしたほうがいいんだろうが、今回は時間もないので小さなことには目をつぶって本交渉に入る。
何の交渉事でもそうだろうが、論点を明確にしてその解決法を探るということに尽きるだろう。
今回は、現状で困っている点を提示してそれをどうすればいいかという流れで相談を始めた。
ウチの両親の場合、母チコちゃん(86歳)、父ハム夫くん(92歳)、どちらも自力で動けるし、買い物も家事も食事も自分たちでなんとかやっている。
問題は、金銭管理がうまくできないこと、月に数度の通院が自分たちだけではできないこと、薬の管理があやふやなことだ。金銭管理は今回はおいといて、通院と薬をなんとかしようということで話を進めた。
具体的には、自分で薬を飲んだかどうかの判断がおぼつかないことが多いし、薬をどこかにしまいこんでしまい、探してもみつからない場合もよくある。母チコちゃんが飲む薬を父ハム夫くんが飲んだこともあるようで、そのあたりも心配である。
正式な用語でどういうのか定かではないが、通院同行サービスとお薬管理サービスだ。
費用は、母は一割負担、父は二割負担ということだった。これは年間所得によってこうなるらしい。
時間もないことだし、契約書に何カ所かサインと捺印の作業を黙々とする。
契約者(介護サービスを受ける人)名の欄に、思わず自分の名前を書いてしまい、あわてて訂正印をペッタン。
(第19話に続く)
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2017年08月29日

第17話「小規模多機能型居宅介護」

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今回は地域包括支援センターのサイトから「介護サービス利用」pdfをあらかじめダウンロードして、しっかり予習の後に地域包括支援センターの門をたたいた。
「たのも〜っ!」って実際には門はないので、自動ドアの向こうのカウンターに歩を進める。
まずはもうおなじみの地域包括支援センターTさんに、父母の介護サービス利用の相談する。
彼とは、実際に会うのはまだ数度だが、電話ではわりと頻繁に話しているので、もうお馴染みさんである。
例によっていろいろ説明していただいたのだが、小規模多機能型居宅介護がよいのではということだった。
ショーキボタキノーガタキョタクカイゴ?」あらかじめ予習してきたので、すぐに脳内で「小規模多機能型居宅介護」と漢字変換出来たのだった。
なにやら早口言葉の例題のようでもある言葉の響きだ。
小規模多機能型居宅介護というのは、訪問、通い、宿泊の3パターンのサービスを利用することができるのだそうだ。実際のところ、それがどのくらいよいことなのか実感はないが、とにかくそのセンでいきましょうと宣言してしまった。
ここまでが地域包括支援センターの活動範囲で、次のステップは事業所との交渉になる。
いくつか候補をあげてもらった中から、事業所を選んだ。
次回はいよいよ介護支援専門員との打ち合わせになる。介護支援専門員とは、いわゆるケアマネジャーさんのことで、介護サービスの具体的なプランを立てたりする専門職の人だ。予習してきたおかげで順調に話が進む。
なんか今回は有意義な情報がある、マジメな介護ブログみたいになってしまいました。
いや、それほどでもないですね。
(第18話に続く)
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2017年08月28日

第16話「介護認定結果」

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K都で途中下車して寒空はだか師匠のライブを楽しんだ翌日、両親が二人で暮らしているH県M市の実家に到着したら、問題の介護認定結果の郵便紛失騒ぎは解決していた。
今まで何度も登場した、近所に住んでいる親戚のS子さん(75歳)が、茶飲み話がてら訪れたときに、タンスの上に置いてある封書を発見して保管していてくれたのだった。
おそらく、父ハム夫くん(92歳)が郵便を受け取り、中身が何かよくわからないまま封も切らずに、ヒョイと置いたのだろう。
そんな父ハム夫くんの行動パターンを察知して発見してくれたS子さんにはただただ感謝である。
まさに、たよりになるのは遠くの他人より近くの親戚である。
おもむろに介護認定結果通知の封書をあけてみる。
母のチコちゃん(86歳)は要支援1で、父のハム夫くん(92歳)は要介護1だった。
ふ〜ん、どちらも1なのか…でも要支援と要介護でどうちがうんだ?
介護初心者のもっともな疑問である。
要支援とは、まぁ何か支援してくれるんでしょう。
要介護は、何かの介護なんでしょう。
ということは、これまで安易に遠距離介護という言葉を使っていたが、遠距離支援という言い方もできるのか。
いまひとつ介護と言うものがわかっていない介護初心者は、あれこれ考えるものの、どうも具体的な介護のイメージがわかないのだった。
こんな時は地域包括支援センターにきくにかぎる。
しかし、何のビジョンもなく訪ねても話が進展し難いだろうから、地域包括支援センターのサイトから「介護サービス利用」pdfをダウンロードして予習することにした。
そう、介護ライフは、情報収集も重要なのだ。
(第17話に続く)
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2017年08月25日

第15話「市役所で介護マーク申請」

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今回の第二次遠距離介護ツアーは、前回とちがって予習もした。
出発する前に、両親が住むH県M市のホームページでいろいろ調べてみると、介護マーク配布という項目を見つけた。
介護マークというのは、ただいま介護中ですよと外部にしらしめるためのもので、具体的には介護者がトイレに付き添って入る場合等に首からぶらさげて使うようなことがが想定されているらしい。
どうやって入手すればいいのか、さらに調べてみたら、そこはお役所らしく申請書が必要なのだった。
さっそく申請書様式pdfファイルをダウンロードした。
介護者と被介護者の住所氏名や続柄など必要事項を記入した申請用紙を手に、一路、両親の住むH県M市をめざしたのだった。いや、その前に寒空はだかライブを見るために、K都で途中下車したけど、とにかく現地に到着した。
さっそく出向いたのは市役所の高齢者福祉課介護保険係という長ったらしい部署。
カウンターの職員に申請書を提出して、おそらく申請者の身元確認も必要だろうから運転免許証を出そうとしたところ、職員は申請書をケゲンな表情で見ている。
何か不備があったのだろうか、親子関係を証明する戸籍謄本かなにか必要なのだろうか、それならここは市役所なんだからすぐ入手できるな、とかあれこれ考えていたら、職員がこう言った。
「ああ介護マークですね…」
そのまま事務所の奥の方に行ってなにやらゴソゴソやっている。
やがて手に、安っぽい首掛けホルダーにダサいデザインのステッカーのようなものが入ったものを持って出てきた。これが介護マークというものらしい。両親用の二人分だから、二つの首掛けホルダーを受け取る。
話は変わるが、ボクはホテルに泊まったら非常口を必ずチェックするし、インターネットのいろんなサービスに入る時は必ず退会方法を確認する性格だ。そんな性格だから、どういう終わり方にしろ介護生活が終了したら、またここに持参して返還する必要がありますか、ときいてみた。
返ってきたのは「いいえ、廃棄してもらって結構ですよ、それほどのものじゃないですから」というもの。
張り切って介護マーク申請をしたのに、どうも盛り上がらない展開ではある。
こうして首から介護マークをぶら下げて、ボクの第二次遠距離介護ツアーが始まった。
(第16話に続く)
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