2017年10月10日

第35話「キーパーソン指令」

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両親の遠距離介護ツアーでH県M市に滞在中に、介護にはキーパーソンが必要ですと、地域包括支援センターのT氏に言われる。
父母の介護にはいろんな人が関係している。
医者、市役所、民生委員、地域包括支援センター、介護事業所、ケアマネ等。それらの連絡を受け、差配をするのがキーパーソンなのだ。
自由業で時間の融通のきくボクがやるしかないではないか。
これが、いざやると、かなりの負担だった。
とにかくいろんな所から電話がかかる。それらの対処をまたいろんな所に電話する。
iPhoneユーザになってほとんど電話は使わなくなっていたので、連日の電話攻勢はある意味新鮮である。実はこのiPhone、格安SIMフリー契約で通話割引システムはない。こんなことなら大手キャリアのかけ放題契約のままにしておけばよかったと少し後悔するのだった。
ある日のキーパーソンの活動は、以下のような感じだ。
実家からクルマで1時間の所に住む妹U子が、母チコちゃんが家の中で保険証をなくしたらしいので探しにいくという。
そこでキーパーソンの仕事開始だ。
指令その1
「妹よ、実家に行く前に市役所に行き郵便物転送の手続きをせよ!」
父も母も郵便物の管理ができなくなったと先日市役所に相談したら、市からの発送分に関しては転送可能ということだった。妹の所に転送すれば問題解決だ。これを次回の遠距離介護ツアー時に処理しようと考えていたので、電話急げ、いや善は急げと妹に電話したのだ。
指令その2
「妹よ、保険証はタンスの横あたりを探せ!」
この指令は功を奏さず、実際は食器棚の中にあった。まだまだ父母の行動パターンが読み切れていないのだった。
そうこうするうちに、介護事業所から介護サービス契約書類に捺印忘れがあるとの連絡が入る。
指令その3
「妹よ、今日は冷蔵庫の整理はやめ、ただちに介護事業所に急行し、書類確認後捺印せよ!」
電話1本であちこち行かされる妹が不憫である。それでも文句ひとつ言わずに行動する妹に感謝したい。昔から実務がちゃんとできるタイプなのでまかせて安心である。
一方、実務をともなわない口だけの男である兄には、このキーパーソンという役目はピッタリなのだった。
(つづく)
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posted by ODA-SAN at 00:00| Comment(0) | 日記