2018年06月04日

第88話「定期巡回随時対応型訪問介護看護スタート」

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新ケアマネの暫定プランにしたがって、わが父ハム夫くん(92歳)の介護生活は変わりつつある。
介護用品レンタル、デイサービスに続いて、テイキジュンカイズイジタイオウガタホウモンカイゴカンゴのサービスをうけることにした。
漢字で書くと定期巡回随時対応型訪問介護看護だ。
長いので略すとテイジュン(定巡)。
要するに定期巡回随時対応型訪問介護看護事業所のスタッフが定期的に巡回訪問して介護と看護をするサービスである。
具体的には、朝と夕方に看護師さんがやってきて検温と血圧測定する。
測定結果も今まではノートにボールペンで記入していたが、これからはスマホのアプリで記録して主治医と共有していくとのことだ。スタッフが持っているスマホは全部アンドロイドだったからiPhone版アプリがあるのかどうかはわからない。
最初にやってきたスタッフは若い男性だった。
初対面のスタッフに対して、父ハム夫くん(92歳)は素っ気ない態度をとる。しかし、そこはプロだ、いつのまにか会話を始めている。
男性スタッフは「ハム夫さん、いろいろな経験を、僕たち若い者にもいろいろ教えてください」などとヨイショしているようだが、父ハム夫くんは満更でもなさそうだ。
その次の回にやってきたのは、女性スタッフだった。
マスクをしているので表情がよくわからないが、そんなに若くはなさそうだ。といっても父ハム夫くん見ればまだまだ若い部類に入る。
このスタッフは「これからよろしくお願いします」といいながら手を差し出す。父ハム夫くんもつられて思わず手を差し出し握手なんかをしている。
検温と血圧測定だけでなく、着替えや衛生面の管理サービスもあるようだ。
これなら父ハム夫くん(92歳)の健康状態は、少なくとも現状よりはよくなりそうである。
これまでは母チコちゃん(86歳)が面倒を見ていたのだが、その実態はオモラシをした父ハム夫くん(92歳)を罵りブツブツいいながら洗濯するだけというもので、積極的に紙パンツをはかせるでもなく、お尻の引っ掻き傷の軟膏を塗るでなく、なかばほったらかしであった。
事業所のスタッフに、軟膏の入った袋も手渡したら「こんなのも入ってましたが」と言われた。軟膏と一緒に同じくらいの大きさのチューブが入っていた。よく見ると母チコちゃん(86歳)のハンドクリームのようだ。チューブつながりでなんとなく袋に入れたのだろう。どうしてこんなもの入れたの?ときいたら、例によって「お父さんが隠したんじゃ」のオチだ。
ことほどさように、母チコちゃん(86歳)の言動と行動も、日ましにあやふやになっている。
天気の話などのどーでもいー話題なら、何の問題もなく会話が成立するのだが、実務的なことになると全く話にならなくなっている。
父のことも母のことも気になるが、そろそろ帰京する時が来た。
帰る前に業者から渡された、24時間対応の訪問看護ステーションの受付電話番号を書いたA4の紙をコピーして、電話の親機と子機のところにはっておく。
何かあったらいつでもここに電話するんだよ、と母に言っておくが、たぶんしないだろうなァと思う。
念のためコピーした紙を、実家の隣に住む親戚のS子さん(75歳)にも渡しておく。
前回の第三次遠距離介護ツアー撤収時に、実家の玄関を出る時は、父母が外まで出て立って見送ってくれたが、今回の第四次遠距離介護ツアー撤収時にはもうそれもできない状態だった。
父は居間でテレビを見ている。
母は廊下をフラフラ歩いている。
次回の第五次遠距離介護ツアー撤収時にはどうなっているのだろうか、と思いつつ帰路についたのだった。
第89話につづく
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posted by ODA-SAN at 09:00| Comment(0) | 日記