2017年09月08日

第23話「介護疲れ、ご用心!」

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遠距離介護ツアーも数日が経過すると、それなりに落ち着いて来る。
親の介護と言ったら、車椅子を押し、食事の世話をして、といったイメージがあるが、ウチの両親の場合、自力で動けて、食事もでき、テレビやエアコンのリモコンも使えるしで、起きて眠るまでのサイクルにとりたてて問題はなく、ボクが直接的に何かすることはほとんどない。
ただ、郵便物の処理や、銀行や役所の手続き等が、誰かの手助けが必要なレベルになっているので、そのへんはサポートしなければならない。
しかし、一日中常に「介護」の文字が脳裏をよぎっている状態ではない。
それに、毎日朝から晩までカイゴ、カイゴ、と言ってたら、介護するほうもされるほうも、いい加減疲れてしまう。
とりたてて役所などとの交渉事がない日は、介護もお休みしてブラブラしてみる。
両親が住むH県M市にしてはめずらしいオシャレっぽいカフェがあったので入ってみた。
入り口付近の黒板にチョークでなにやらメニューが書いてあるが、老眼には小さすぎて読めないので、無視ししてそのまま店内に。
カウンターもテーブルも厚めの板で、観葉植物がそこかしこに置いてあり、気分が落ち着く。
魚と野菜中心のランチをいただき、ゆったりと食後のコーヒーを楽しむ。
う〜ん、介護生活の疲れがとれる〜(と言うほどには介護してないですがね。)
気にいったのでまた来ようと思いつつ、レジに向かって歩を進めると、ドーンと凄い音がして視界が揺れ、気がついたら尻餅をついていた。
テーブル席とレジがある床に10センチくらいの段差があったのだ。しかし、この程度で転倒するなんて、やはり介護疲れなのかもしれない。
次の瞬間、なにごともなく素早くたちあがり逃げるように立ち去ったのだった。
あとで妹U子にこの話をしたら、妹の知り合いがやっている店だったので。「派手に転んだオヤジが兄です!と言っておいてくれや」と伝言しておいた。
後日、妹から電話があり「段差で転ぶ人はよくいるからどの人がお兄さんかわからないよ〜」と言われたそうだ。
そんなに転ぶ人がいるのなら、段差を解消する工事をしたほうがいいんじゃないのかとも思う。
もし、あのとき打ち所が悪くて入院でもしていたら、介護に来たのに、介護される方になっていたのかもしれないのだから。
(第24話に続く)
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posted by ODA-SAN at 09:00| Comment(0) | 日記
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