2017年12月01日

第57話「アド街ぶらぶら介護」

057.jpg

介護生活でのトラブルのひとつに、運転免許証問題がある。
高齢になったり、認知症になったりした人がクルマを運転して事故につながる可能性だ。
我が家の場合、母チコちゃん(86歳)は元々運転免許はなかったし、父ハム夫くん(92歳)も80代のうちに免許証は返上している。
80歳を過ぎてからの父ハム夫くんの運転は、同乗している時に感じた事だが、ブレーキのタイミングが一瞬遅くなっているし、交差点での視界が狭まっているように思えた。こちらから返上を提案する前に、自ら返上してくれたので、この問題に関してはメデタシメデタシなのだった。
そして今、ボクの遠距離介護生活が始まった。
そこで気がついたのが、実家に滞在中のアシがないのだ。
父ハム夫くんが乗っていたセダンは免許返上に伴い、クルマで1時間の所に住む妹U子が譲り受け、現在我が家にクルマはない。
以前は50cc原付もあったようだが、今はそれもない。パンクした自転車があるだけだ。
市内循環バスもあるが、経路がよくわからないので、基本的には徒歩になる。
まぁ一日一万歩のウォ−キングがてら歩くにはちょうどよい面積の土地ではあるのだが。
実は、父ハム夫くん(92歳)と母チコちゃん(86歳)が住んでいるH県M市のことを、ボクは良く知らない。10代の頃数年住んだだけで、それから数十年経過しているのだから、ほとんど土地勘はないに等しいのだ。
そんな事を、数少ない昔からの友人で、現在M市に住んでいるココナツ君に話したら、彼のBROMPTONを貸してくれることになった。BROMPTONとはフォールディングバイクのことだ、平たく言うと走行性能良好折り畳み小径自転車。彼とボクはBROMPTON愛好者つながりでもあるのだが、そういえば自分のBROMPTONにも1年くらい乗っていないなァと気付く。
さっそく乗って街に出てみる。
これが思いのほか気持ちよかった。知らない街をポタリングする気分で、ぶらぶら走るのが楽しい。次回の第四次遠距離介護ツアーでは、自分のBROMPTONを輪行袋に入れて持参しようかなどと、介護とは全然関係ないことを考える。
グルっと街を一周したら、ユニクロ、ミスド、マクド、すき家、モスバーガー等々全国どこにでもある店が、ここH県M市にもある。しかしスタバもタリーズもない。純喫茶系がしぶとく生き残っていて、カフェ系の波にものみこまれなかったようだ。それもまた楽しからずや。
の〜んびりと木漏れ日を浴びつつ、Tシャツと短パンにサングラス姿でBROMPTONに乗る姿は、とても介護生活者とは思えないだろう。せっかくだから、その姿を iPhone SE で自撮りして妻にLINEで送る。全く介護の悲壮感のない画像なのだった。
第58話につづく
(C)2017 ODAMANGA.com All Rights Reserved.
posted by ODA-SAN at 09:00| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]