2017年12月18日

第62話「第三次遠距離介護ツアー撤収」

062.jpg

第三次遠距離介護ツアーもあと数日、母チコちゃん(86歳)の、古そうな調味料で味付けした夕食をおびえながら食べるのもあと数回、と思いつつ夕食の席で箸を動かしていたら、眼前にヌッと出されたのが、猫クンのウンコ。
母チコちゃん(86歳)が嬉しそうに「こんなにたくさん出しとるわ」と見せてくれる。母チコちゃん(86歳)はなぜか、猫クンのウンコに始終注目していて、人間が食事中でもそれを最優先させるのだ。
ボクはいっぺんに食欲がなくなり、食器を片付けるのだった。
その夜。
大量の寝汗をかいて目が覚めた。あわてて着替えて眠るも、しばらくするとまた大量の汗で目が覚める。これを何回か繰り返しているうちに着替えがなくなってきた。
熱はないようだが寒気がして、体調はますます悪くなっている。なんとか今回の遠距離介護ツアーの最低限やるべきことは達成したので、気が抜けてドッと疲れが出たようだ。
父ハム夫くん(92歳)と母チコちゃん(86歳)の、つじつまの合わないダブルボケボケ攻撃をステレオで朝から晩まで浴びるのは、二週間が限度かもしれない。
あと3日はここに留まるつもりだったが、このままでは寝込んでしまいそうだ。
両親の介護をしに来たのに、これでは自分が介護される側になってしまう。
暗い部屋のラジオからは深夜放送が流れる。天気予報では台風が近付いているらしい。
今は決断の時だ。
決断3秒ルールで、1、2、3!
よし撤収開始だ!
朝になったらすぐに帰京しよう!
途中で倒れそうな気もするが死ぬ気になって我が家までたどりつくぞ!
こうなったら寝てる場合じゃない、すぐにコタツの上にあるMacBook Proの作業中のファイルを保存してシャットダウンする。持ち帰る資料等はリュックに詰めこみ、夜が明けたらいつでも帰れるよう支度をする。
それにしてもあと3日は頑張りたかった。
その理由は、寒空はだか師匠のライブが、ここH県M市から東京に帰る途中のH県H市で3日後にあるからなのだ。第二次遠距離介護ツアーでは、介護をしにH県M市に来る前にK府K市で途中下車して、寒空はだか師匠のライブを楽しんだのだが、今回の第三次遠距離介護ツアーは介護の後に途中下車してライブを楽しもうと密かに計画を立てていたのである。
しかしあと3日間も実家に滞在する元気は、今のボクにはない。
ああ、それにしても寒空はだか師匠のライブに行きたかったなァ。
今回の遠距離介護ツアーの教訓は、介護とお笑いライブは両立しない…ではなくて、やっぱりライブは介護の前にかぎる!なのだった。
いや、そもそも介護とライブの組み合わせ自体が間違っているような気がしないでもない。
第63話につづく
(C)2017 ODAMANGA.com All Rights Reserved.
posted by ODA-SAN at 09:00| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]