2018年04月16日

第81話「紙パンツ着用大作戦」

081.jpg

近頃の、父ハム夫くん(92歳)のトレンドは失禁
たいていは小のオモラシだが、時々は大もある。
それにつれて、だんだん通常の下着では対処しきれなくなっている。
そこで登場するのが失禁パンツとか尿漏れパンツなどといわれている、内側に尿吸収部分がある布製の下着である。
しかしこれにも欠点がある。
価格が3千円程度することと、チョイ漏れしか対応できないことだ。
父ハム夫くん(92歳)の場合は、チョイ漏れというよりダダ漏れの域に達し始めているので、ちょっとこれでも対処できなくなりつつある。
次に登場するのが、失禁界のラスボスともいわれる、紙パンツである。あるいは、はくパンツリハビリパンツともいわれる。リハビリパンツは略称リハパンともいわれる。つまりは、失禁しても洗うことなく捨てられるパンツだ。
なんとかコレを父ハム夫くん(92歳)にはいてほしいのだが、なかなか難しい。ボクがそう懇願していると、横から母チコちゃん(86歳)が「ちゃんとオシメをつけなさいよ」とよけいなことを言う。
オシメなんていうと、父ハム夫くん(92歳)のプライドはズタズタになってしまうではないか。
そうこうしているうちに、父ハム夫くん(92歳)はオモラシしたようでジャージがシミになっている。
こんな時、なかなか紙パンツを着用してくれない父ハム夫くん(92歳)に、力ずくで無理矢理はかせるのは難しい。
そこでちょっと閃いた。
ボクが紙パンツを着用すれば、ウッカリつられてはいてくれるかもしれないと。
さっそくズボンの上から紙パンツを着用してみせた。
我ながら珍妙なスタイルである。
「ボクもはいたから一緒にはこうよ」とうながしたら、父ハム夫くん(92歳)がうなずいた。
紙パンツを手にした父ハム夫くん(92歳)は、ジャージの上からはこうとしはじめる。
いやいや、実際には素肌というかフルチンではくんだからと説得して、なんとか濡れたジャージと下着を脱がして、紙パンツをはかせたのだった。
この紙パンツ着用大作戦、今後もこの作戦でいけるわいと思ったが、成功したのはこのときだけで、その後は紙パンツ着用攻防戦がくりひろげられることになる。
この紙パンツというものは消耗品だから、長い間にはけっこう費用がかかる。
そこで登場するのがパンツの中に入れて使うパッドなるものだ。これなら、尿を吸収したパッドだけを交換すればいいので経済的である。生理用ナプキンみたいな感じのもので、包装紙に男女兼用との表記がある。ということは、男女それぞれ専用パッドもあるということなのか。
ちょうどやってきた介護事業所のスタッフにきいてみたら、「男性用パッドありますよ」と即答があった。
どこが男性専用なのかというと、ただ股間にあてるのでなく、おチンチンに巻いて包み込むようなタイプのものなのだとか。
説明を聞くだけで、使用感が想像できるではないか。おそらく父ハム夫くん(92歳)は拒否するだろう。
ボクだって拒否したくなるよ、そんなのは。
第82話につづく
(C)2018 ODAMANGA.com All Rights Reserved.
posted by ODA-SAN at 09:00| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]