2018年07月23日

第95話「感謝しながらキモチA〜♪」

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第5次遠距離介護ツアーで、父ハム夫くん(92歳)と母チコちゃん(86歳)が暮らすH県M市の実家にやってきて三日目の朝。
三日後には93回目の誕生日を迎える父ハム夫くんが、二泊三日のショートステイに出かける日だ。
昨日は、ほとんど何も食べず、一日中眠りこけていたハム夫くんだが、今朝はちゃんと目覚めて、パンとミルクの朝食後、デザートにバナナを食べている。
やがて訪問看護スタッフがやってきて、体をきれいにして着替えも手伝ってくれる。スタッフの指示にしたがいながら、ハム夫くんは「気持ちがえ〜の〜」とか「ありがとう、ありがとう」と感謝の言葉を発している。
ところが、食後の服薬確認あたりから、ちょっと様子が変になってきた。
薬を飲んだ後、水がうまくのみこめないようで、少し水を吹き出したのだ。
なんだか「ウ〜ンウ〜ン」と小さくうなっている。
母チコちゃん(86歳)にきいたら「いつものことじゃ」と言うのだが、少なくともボクはこれまでハム夫くんがうなっているのをきいたことはない。
そうこうしているうちに、ショートステイ先のスタッフが迎えにやってきた。
一方、先にやってきていた訪問看護スタッフは、ハム夫くんの体温や血圧をはかって、その結果から、今日のショートステイは中止にしたほうがいいとの助言をしてくれる。
ボクはもちろん同意する。
訪問看護スタッフとショートステイ先のスタッフが、ハム夫くんを両側から支えてベッドまで連れていく。
ハム夫くんはおとなしく横たわる。
父ハム夫くんがショートステイに行っている間の、母チコちゃんの様子を確認するのが、今回の遠距離介護ツアーの目的のひとつだったのだが、この状態では断念するしかない。
そんなことを考えていたら、訪問看護スタッフが、いまの父ハム夫くんの様子を医師に連絡して判断をあおいだほうがよいと助言をくれる。えっ、ただショートステイを休むレベルではないくらいの具合の悪さなのだろうか。さっそく医師に連絡すると救急車を要請したほうがいいとのことだった。
これを訪問看護スタッフに話すと、そのほうがいいですとのこと。
救急車か…と混乱しているボクに向かって、訪問看護スタッフは何か言っている。
救急車は家族の方が要請してください」と言っているのがきこえる。
訪問看護スタッフは、こういう現場に慣れてるんだから、さっさと救急車を要請してくれてもいいような気がするが、マニュアルでは家族に電話連絡させるようになっているのかも知れない。
それにしても救急車だ。
救急車の119番は何番だった?
救急車だから994がいいのでは?
でも9と4では縁起が悪い?
などとバカな問答を頭の中でしながら救急車を要請するのだった。
第96話につづく
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posted by ODA-SAN at 09:00| Comment(0) | 日記
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