2018年08月13日

第98話「アフター葬儀」

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父ハム夫くん(92歳)の葬儀が終わったあとに、葬儀場のスタッフからなにやら小冊子を手渡された。
それは葬儀後に必要な手続き関連の案内ガイドのようだった。
最初に書いてある項目は、「葬儀業者への支払い」とある。もっともな記述である。
支払い関連では、自動引き落とし先と名義の変更も必要だ。
これは電話するより直接窓口に行ったほうが、実は手早く処理出来る。。
というのも、これらの機関に電話すると、関連書類が郵送されきて必要事項を記して返送するというものが多い。
実家に滞在する期間が限られている遠距離介護者としては、これらが送られてくるのを待つ日にちがムダである。それなら直接行って素早く処理した方が早いのだ。
お次は、これからの様々な相続手続き時に必要な印鑑登録関連である。
今まで対社会的なことは全て父ハム夫くん(92歳)が処理していたので、母チコちゃん(86歳)はそもそも印鑑登録をしていない。
じゃあすぐに登録手続きをすればいいじゃないかと思うのは、相続のシロートだ。
本人が窓口に行っても、顔写真付きの証明書がないと即日発行してくれないのだ。もちろん母チコちゃん(86歳)はパスポートも運転免許証もマイナンバーカードも持っていないので、この点でアウトである。
そんな場合は代理人が出向き申請をした後、お知らせが本人の住所に郵送され、その中にある書類に署名して、再度代理人が窓口に行き、やっと印鑑登録できるというのだ。
この時間的ロスは、遠距離介護者には耐えられない。
印鑑登録に関しては、実家からクルマで1時間のところに住む妹U子にまかせることにする。
そういえば、以前なにやら保険会社から通知が来ていたのを思い出した。保険の内容は不明だが、死亡したんだから保険金が出るんだろう。さっそく電話してみる。
そこでわかったのは、入っていたのはガン保険で、ガンで死亡しないかぎり1円も出ないことだ。この保険は、ガン死亡時保証ではなく、ガン治療入院時の保証をする保険だったのだ。
毎月数千円の掛け金を数十年も払い続けてきたのに、なんってこったパンナコッタ!
このままでは今までの掛け金数百万円はムダである。
電話口の保険会社スタッフが言うには、母チコちゃん(86歳)と共有名義なので、チコちゃんが亡くなれば数万円支給されるという。この場合は死因がガンんでなくてもいいのだそうだ。
ここで解約して、今までの掛け金をあきらめるか、このまま継続して万一の場合の母チコちゃん(86歳)のガン治療に備えるか、進路は二つにひとつである。
決定までニか月くらいは猶予があるそうなので、妹U子と相談することにして、とりあえずは電話を切る。
その他種々の契約も確認する必要がある。
例えばケーブルテレビの契約。現状では地デジの2局くらいしか見ていないのに、BSやCSも含むオプション契約を結んでいるようだ。ケーブルテレビ用のリモコンも見あたらないし、テレビにつなぐセットボックスの位置に、使われていないビデオデッキが接続されている。数年前まではCSの時代劇専門チャンネルを二人揃って見ていたから、その後急激に二人ははボケ始めたのだろう。
住所を調べたらケーブルテレビのオフィスがすぐ近くにあることがわかり、これも電話で交渉するより行った方が早いという法則に従い、明日一番で行くことにする。
葬儀が終わっても、やることは多い。しかも初めてのことだらけだから、もう何がなんだかわからない。
アフター葬儀の日々はアタフタと暮れていく。
第99話につづく
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posted by ODA-SAN at 09:00| Comment(0) | 日記
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